岡山県には醍醐桜という有名な桜があります。
正直なところ、その地域にいなければあまり行く機会のない
場所かもしれませんが、中国四国地方では11路線鉄道もあり、
交通網が便利な場所でもあります。
そんな岡山県の醍醐桜を今回は紹介いたします。
醍醐桜の興味深い歴史と由来は?
醍醐桜は岡山県の天然記念物に指定されていて、
日本名木百選にも選ばれている大きな桜です。
目通り7.1m・根本周囲9.2m・枝張り東西南北20m・樹高18m・
種類はアズマヒガン(ヒガンザクラの一種)で、県下一の大きさと
言われています。
かつて後醍醐天皇が隠岐に配流(島流しのこと)され、
この地へ立ち寄った際に桜を見て賞賛したと言われており、
そのために「醍醐桜」と名付けられたと言われています。
地元の説ではこの樹齢は1000年とされていますが、
文献では700年と差があります。
しかしながら、どちらにせよ非常に長い歴史を見てきた桜であり、
その荘厳さからも毎年多くの人が花見におとずれ
周囲は非常に大渋滞をおこすほど県外からも見学者が来ています。
2003年にはNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」にて、少年時代の武蔵が、
宮本村の桜のもとで母を慕い待つシーンが撮影されました。
醍醐桜の種類、開花時期、行き方をご紹介。
■醍醐桜への行き方
岡山県真庭市にある醍醐桜は、車での来訪がほとんどです。
中国自動車道落合ICから西へ約17.2km(自動車で約40分)
中国自動車道北房ICから北へ約11.8km(自動車で約30分)
国道313号線の美川橋交差点を北に入り、県道84号線を
まっすぐいったところにあります。
駐車場は醍醐桜近辺にもあり、一番近い場所は混雑して
しまう場合がありますが、のぼっていったところにも
他の駐車場があります。
またお手洗いなどもある駐車場がいくつかあるため
長旅をしてきた人もよりやすいと言えます。
シーズン中の土日などは、非常に渋滞していることが多く、
平日でも午後には渋滞を起こすほどに人が来ます。
そのため、別所小学校手前からの渋滞にはまってしまうと
到着までに2,3時間もかかってしまうことがあるため
その付近の駐車場などから徒歩で行く方が早いでしょう。
(別所小学校、下諏訪神社付近の駐車場から徒歩30~40分)
小さなお子さんがいる場合には厳しいかもしれません。
歩くことを想定して、歩きやすい靴や飲み物を用意して
おくと良いでしょう。
また帰りは午後5時を過ぎると車の誘導をしていた警備員も
引き上げてしまうため、混雑がひどくなる場合もあります。
その点も考えて帰りの時間を早めにするなどの調節も必要になりそうです。
JR『美作落合駅』下車後、車で約40分
JR『月田駅』下車後、車で約20分
車での移動が必要になってしまうため、自家用車を持っていない人は
タクシーなどの移動になってしまいます。
■醍醐桜の見ごろの時期は
醍醐桜の見ごろは4月上旬~4月中旬で、2016年は平年より少し早く
3月26日に開花し、満開は4月1日でした。
満開から約1週間ほどが楽しめる時期です。
予測では今年の開花は3月29日頃なのではと言われています。
また醍醐桜は5分咲以上になると21時までライトアップされます。
夜の光景もまた圧巻なもの。交通事情を考えても、どこかへ
一泊してゆっくり見たいものですね。
まとめ
歴史ある醍醐桜は、いったいどんな情景を
見続けてきたのでしょうか。
後醍醐天皇なんて、歴史の授業で聞いたきり忘れていましたが、
そんな古くからあるということに驚きます。
その木が見てきた、感じてきたこの日本は、
どう変わったか聞いてみたいものです。
歴史の深さを感じる醍醐桜、歴史好きな人にも
是非見に行ってもらいたい名所です。