うなぎを買おう!と思ったら、気になるのが産地。
国産と書いてあるのは本当に国産なのか、産地偽装はしていないのか?
とちょっと心配になりますね。ではどんなうなぎがあるのか、産地偽装は
どうやって行われているのかなどを紹介いたします。
うなぎの外国産は危険?
そもそも日本のうなぎと外国のうなぎは、厳密にいうと種類が違っています。
日本のうなぎは「アンギラ・ジャポニカ」という学名に対し、
ヨーロッパで捕れるうなぎは「アンギラ・アンギラ」といい、
アメリカのうなぎは「アンギラ・ロストラータ」という種類です。
主に日本での「うなぎのかば焼き」は日本種かヨーロッパのもの。
ただ種類については表記の義務がないため、スーパーなどでも「日本うなぎ」なのか
「ヨーロッパうなぎ」なのかは見極めることはほぼできないでしょう。
しかも海外のうなぎも日本で1週間~1か月飼育すれば
国産うなぎと表記しても問題ないとのこと。
そうなるともはや、国産なのか外国産なのか、言われたところで信用性は低いですよね。
しかし外国産といっても、その養殖の仕方やうなぎの育った環境が
悪くなければまったく問題はありません。
要するに問題なのは「うなぎの生育方法や与えているエサ」と考えて良いでしょう。
うなぎの産地偽装の方法と中国産が危ない理由
日本のうなぎの養殖は「ハウス」でおこなわれます。
稚魚の成長のため、ボイラーを使用して温かくしたり、水温の維持などにも気を使い、
水の質が低下しないよう養殖内の水は循環されています。
このうなぎの産地偽装の方法は、海外(主には中国)から稚魚を輸入し、
日本または生産地である程度の成長をさせたら、日本か海外で育て、加工して出荷します。
この時に稚魚を日本で育てて成長させ、加工させたら「日本産」として表記しているのです。
実はうなぎの稚魚自体が少なく、値上がりしているため
純国産のうなぎはどうしても高いのです。
専門店などでの値段こそが、通常の日本国産のうなぎといえます。
つまり、私たちがスーパー等で見るうなぎは外国産といっても過言ではありません。
他の偽装方法も一般人からすると分からない仕組みで
1・海外から仕入れた業者がA店(時には架空会社であることもある)に販売
2・A店は焼き直しや箱を詰め替えて「○○県産」などと証明書を偽装
3・偽装したうなぎを業者が買戻し
4・業者が別の卸売業者へ「○○県産」として販売
5・それが私たちの手元へ届く
という図式になっています。
これではスーパーや卸業者は日本産と思ってしまっても仕方ありません。
最初の時点で嘘をつかれては気付くことが難しいのが現実です。
過去に中国や韓国産のうなぎからは、禁止薬物や違法薬物が
検出されたことがあり、問題になりました。
しかしながら中国では「うなぎを大きくする」ことを第一目標としているため、
成長ホルモンや抗生物質などが多く入ったエサを与えることから、
体にとってよくないことは明白です。
しかも発がん性物質までもが入っているため、かなり危険な食べ物と言えます。
情報を調べると、2010年の中国の統計資料では、加工ウナギの64%が日本への出荷で、
生きたウナギの輸出の70%が日本向けでした。
中国からすると日本への輸出はまさに「お金になる」商売。
うなぎの稚魚を輸出できるようにするため、使用禁止されている
マラカイトグリーンで成長を促進し、稚魚の病死予防薬なども養殖の水にいれています。
2016年には、さいたま市でマラカイトグリーンが検出された
うなぎのかば焼きが72.5トンも回収処分されています。
このマラカイトグリーンは発がん性を示唆されていて、
中国でも2002年、食用動物への使用が禁止されています。
しかしそれでもなお、検出されているというのは大問題と言えます。
他にも中国でのうなぎの養殖方法やその環境については悪い情報が多くあります。
ただどこまでが信頼していい情報なのかは定かではありませんが、
中国産のうなぎは通関で抜き打ち検査をするとほぼひっかかる、とのこと。
また、中国の人は中国で養殖されているうなぎは食べない、と言うほど。
これらのことから考えても、中国産は避けたいとしか言えません。
まとめ
中国産についてはうなぎだけでなく他の商品なんかも
悪いニュースが流れたりしていますよね。
かといってすべての中国産を排除するのは正直難しいところ・・・
外食すれば様々な食材に使われていることもありますし、
そうそう簡単になくせないのが現状でしょう。
特に日本は食については厳しい方だと思います。味覚も繊細ですし。
まだまだ日本産のうなぎも摂れることは確か。
うなぎ専門店は高いかもしれませんが、安全を考えて専門店で
食べる経験もしてみるといいかもしれませんね。