お盆と聞くと、イメージとしてはなんとなく「連休」でお墓参りにいって、
お菓子などを供える・・・といったくらいの認識の人も多いのではないでしょうか。
宗教によってお盆が関係ない人もいるかもしれませんね。
しかし日本の風習としてお盆のことを知っておくのは大切です。
結婚をすればなおのこと、お盆の時期に帰ったりすることがあるでしょう。
そんな時にお盆の意味や由来、何を供えたらいいかを知っておくといいですね。
今回はそんなお盆について紹介いたします。
お盆の意味や由来は？
お盆とは、仏教の【盂蘭盆会（うらぼんえ）】を略した言葉で、
もともとは「盂蘭盆」はサンスクリット語の「逆さづり」を意味し、
地獄の苦しみを想像させます。
この苦しみから救うための法律を行うことを「盂蘭盆会」と呼びます。
お盆の始まりとなったキッカケは、お釈迦様の弟子の目蓮様の母親が
「飢餓道」に落ちた際、お釈迦様の教えによって多くの高僧たちに
供養をして母親を救ったことから、この慣わしを後世までに残したいと
いったところ、旧暦の７月１５日に様々な食物や飲み物を盆に盛って、
仏や僧、そのほかの人を供養することで多くの先祖が苦しみから救われ、
今を生きる人も幸せになる、と伝えられたのです。
そこから先祖や仏様に感謝をして墓参りをすることや、
迎え火をすることが「お盆」として始まりました。
始まった起源は６０６年、推古天皇の時代に催されたという史実があります。
その後、武家や貴族など宮廷の上の人たちの間で催され、
一般人に広まったのは江戸時代からです。
お盆は旧暦の７月１５日（または８月１５日）ですが、
お盆はたった１日というわけではなく、１３日を「盆入り」「迎え盆」と呼び、
１６日を「盆明け」「送り盆」と呼びお盆が終わります。
１４，１５日は主に法要や供養を行う日として設定されています。
またお墓参りをするなら、先祖が地上へおりる１３日の「迎え盆」が
良いと言われています。
お盆の失敗しないお供え物の内容と相場をご紹介。
初盆・新盆のお供え物は、法要に招かれた時にご供養の気持ちを表すために贈ります。
御香典として現金を包むか、お供えとして品物を用意しますが、
地域によっては両方用意することもあります。
相場は３０００円から１万円と開きがありますが、故人との関係性や、
法要後に食事会などがあれば、その分を考えて金額を決めましょう。
またお盆に備える・持参する品物は、五供（ごく）を基本にします。
五供とは【香・明かり・花・水・食べ物】のことで、品物名で例えると
「お線香・灯燭・お花・お水・食べられる状態で普段の食べ物」ということになります。
食べ物は故人の好きだったお菓子や旬の果物、他には日持ちする
昆布や乾麺・海苔などが良いでしょう。
お水も故人がお酒が好きな人であればお酒をお供えするのも良いでしょう。
今はお盆のギフトとして素麺やお菓子の詰め合わせ、昆布と佃煮の詰め合わせなどが人気です。
またスーパーなどでもよくみる「盆菓子」もお盆でこそのもの。
これも外すことはないでしょう。
他の定番のものとしては、おはぎやみたらし団子などのお団子類。
お供えする際には、果物や生菓子についてはお供えして合掌後、下げて冷蔵庫で
保存したり食べて構わないので何も必ず日持ちするものだけでなくて構いません。
腐らせないことが大事です。
袋に入っているお菓子などは２～３日のお供えでも良いでしょう。
まとめ
お盆の歴史が深いことに驚きました。
そんな意味があったのか、と調べて感心しました。
実は私クリスチャン家庭なので、あまりそういったことに関係がなく、
結婚して旦那の家は仏教だったので、お盆に帰る時にはお菓子やお花を持っていく
というのも言われるまま、流れるまま・・・
内容については全くの無知でした。
こうして調べると、すべてには意味があり、目的があるのだと思うと、
ひとつひとつ大切にその風習を大事にしていかないとな、と改めて思いました。
今年のお盆、忘れずにお供えなど用意しましょう！
