実際に桜を見に行くとわかりますが、様々な桜が咲き誇っています。
名前の札などを見ることができるので、桜といっても
本当にその1本1本の顔が違う事に驚いてしまいそうです。
その桜の種類や造幣局の桜の通り抜けの歴史などをご紹介いたします。
造幣局の桜の通り抜けの歴史をご紹介。
始めは貴族の楽しみであった花見も、やがて鎌倉時代には様々な
階層にも広まり、京都の寺社などに山桜が植えられたと言われています。
そして造幣局が創設されてから12年後の明治16年(1883年)から
造幣局の桜の通り抜けが始まりました。
もともと大阪市北区天満の旧淀川沿いは、四季折々の
美しい景観が見られ、桜は有名でした。
そこで造幣局に多く咲き乱れる桜を、当時の遠藤謹助局長による
「局員だけの花見ではもったいない。市民とともに楽しもうではないか」
の一言により、造幣局の桜並木の一般公開が始まりました。
当時は人出が約2万~10万人で推移しており、
造幣局内でも徐々に桜を集めていきます。
大正時代には戦前最大の約70万人が見に来たというのですから
すさまじい事になっていたと想像できます。
その後の第二次世界大戦の年には、やはり桜の通り抜けは
開催途中で中止になっています。
1945年の大空襲では、造幣局は国家中枢のひとつということで
狙われてしまい、500本中300本の桜が焼けてしまいました。
そこから2年後の1947年、桜の通り抜けが
再び開催されることになりました。
失った桜の補充もしながら、更に4年後の1951年には
夜桜の通り抜けも始まり現在に至っています。
2011年3月11日に起きた東日本大震災の際には、
通り抜けは開催されましたが、夜桜の通り抜けは中止されています。
また通り抜けと呼ばれる所以は、桜花縦覧のため南門から入り、
造幣局構内を通って北門へ抜けるという一方通行での歩き方が
「後戻りできない通り抜け」=「通り抜け」という固有名詞へと
なって認識されるようになりました。
造幣局の桜の通り抜けの日程や場所は?
2017年、今年の日程はまだ決まっていませんが、
昨年度の桜の通り抜けは4月8日(金)~4月14日(木)までの
7日間、午前10時から午後9時までの開催をしていました。
(土日は午前9時から午後9時まで)
行われる場所は大阪市北区天満1-1-79の造幣局にて行われます。
当日は交通規制などがかかるため、電車とバス、徒歩での移動のみと
なるため、歩きの場合には造幣局の最寄駅である地下鉄谷町線・
京阪本線「天満橋」駅・JR東西線「大阪天満宮」駅・JR東西線
「大阪城北詰」駅からそれぞれ徒歩15分でたどり着くことができます。
この桜の通り抜けの開催に合わせて、大阪駅と京橋駅からは
「さくらバス」が運行されます。
桜の通り抜けの時期には交通機関も変化するため、
日程が決まり次第行き方も考えると良いでしょう。
造幣局の桜の通り抜けで咲くサクラの種類
平成28年では133品種349本あります。
以下が桜の種類の名前と現在(2017年1月現在)の本数となります。
(独立行政法人 造幣局調べ)
東錦(あずまにしき)1本
天城吉野(あまぎよしの)1本
天の川(あまのがわ)3本
雨宿(あまやどり)1本
有明(ありあけ)1本
伊豆最福寺枝垂(いずさいふくじしだれ)1本
市原虎の尾(いちはらとらのお)1本
一葉(いちよう)5本
早晩山(いつかやま)2本
糸括(いとくくり)2本
妹背(いもせ)5本
伊予薄墨(いようすずみ)3本
鬱金(うこん)7本
雨情枝垂(うじょうしだれ)1本
渦桜(うずざくら)1本
浦和(うらわ)3本
永源寺(えいげんじ)2本
江戸(えど)1本
大沢桜(おおさわざくら)2本
大島桜(おおしまざくら)2本
大提灯(おおぢょうちん)5本
大手毬(おおてまり)4本
奥都(おくみやこ)1本
御室有明(おむろありあけ)1本
思川(おもいがわ)1本
春日井(かすがい)2本
鎌足桜(かまたりざくら)3本
寒桜(かんざくら)1本
簪桜(かんざしざくら)1本
関山(かんざん)66本
関東有明(かんとうありあけ)1本
祇王寺祇女桜(ぎおうじぎじょざくら)2本
菊桜(きくざくら)3本
黄桜(きざくら)1本
衣笠(きぬがさ)2本
貴船雲珠桜(きぶねうずざくら)1本
桐ヶ谷(きりがや)2本
麒麟(きりん)1本
黒田百年(くろだひゃくねん)2本
紅華(こうか)4本
高台寺(こうだいじ)2本
幸福(こうふく)2本
九重(ここのえ)3本
御信桜(ごしんざくら)3本
胡蝶(こちょう)1本
小手毬(こでまり)2本
御殿匂(ごてんにおい)1本
琴平(ことひら)1本
駒繋(こまつなぎ)1本
作並山(さくなみやま)1本
笹賀鴛鴦桜(ささがおしどりざくら)1本
笹部桜(ささべざくら)2本
佐野桜(さのざくら)2本
塩竈桜(しおがまざくら)2本
静香(しずか)2本
枝垂桜(しだれざくら)2本
芝山(しばやま)2本
朱雀(しゅじゃく)3本
十六日桜(じゅうろくにちざくら)1本
数珠掛桜(じゅずかけざくら)2本
鐘馗(しょうき)2本
松月(しょうげつ)10本
白雪(しらゆき)2本
白妙(しろたえ)2本
心田(しんでん)1本
水晶(すいしょう)1本
須磨浦普賢象(すまうらふげんぞう)2本
墨染(すみぞめ)1本
仙台屋(せんだいや)1本
千里香(せんりこう)1本
染井吉野(そめいよしの)1本
園里黄桜(そのさときざくら)1本
泰山府君(たいざんふくん)3本
太白(たいはく)1本
手弱女(たおやめ)2本
高遠小彼岸桜(たかとおこひがんざくら)2本
瀧香(たきかおり)2本
類嵐(たぐいあらし)1本
千原桜(ちはらざくら)2本
手毬(てまり)1本
名島桜(なじまざくら)1本
南殿(なでん)1本
奈良八重桜(ならやえざくら)2本
匂桜(においざくら)1本
二尊院普賢象(にそんいんふげんぞう)4本
二度桜(にどざくら)2本
八天桜(はってんざくら)1本
花笠(はながさ)4本
花染衣(はなぞめい)2本
林一号(はやしいちごう)2本
林二号(はやしにごう)2本
萬里香(ばんりこう)1本
日暮(ひぐらし)1本
緋桜(ひざくら)1本
日吉桜(ひよしざくら)2本
平野妹背(ひらのいもせ)1本
平野撫子(ひらのなでしこ)3本
平野寝覚(ひらのねざめ)1本
福禄寿(ふくろくじゅ)2本
普賢象(ふげんぞう)12本
不断桜(ふだんざくら)1本
紅笠(べにがさ)3本
紅時雨(べにしぐれ)3本
紅玉錦(べにたまにしき)4本
紅提灯(べにぢょうちん)1本
紅手毬(べにてまり)7本
紅南殿(べになでん)1本
紅豊(べにゆたか)3本
箒桜(ほうきざくら)1本
法明寺(ほうみょうじ)3本
帆立(ほたて)2本
牡丹(ぼたん)3本
松前(まつまえ)2本
松前薄紅九重(まつまえうすべにここのえ)2本
松前琴糸桜(まつまえこといとざくら)2本
松前紅紫(まつまえべにむらさき)1本
松前八重寿(まつまえやえことぶき)1本
御車返(みくるまがえし)2本
都錦(みやこにしき)3本
八重曙(やえあけぼの)2本
八重紅大島(やえべにおおしま)2本
八重紅枝垂(やえべにしだれ)2本
八重紅虎の尾(やえべにとらのお)4本
八重紫桜(やえむらさきざくら)2本
弥彦(やひこ)1本
山越紫(やまこしむらさき)2本
夕暮(ゆうぐれ)2本
楊貴妃(ようきひ)3本
養老桜(ようろうざくら)2本
蘭蘭(らんらん)3本
六高菊(ろっこうぎく)1本
まとめ
さくらの種類の多さには本当に驚きました。
ここまでこんな種類があるとは知らず、
いつもは一体何を桜だと思ってみているのだろう?
という気持ちにもなりました。
それだけ普段それぞれの名前などは気にしていませんが、
こうしてみてみると圧巻ですよね。
見に行った際には自分の気に入った名前の桜を
是非覚えてみてくださいね。