秋田県には日本の伝統を感じられる名所として
角館や桜皮細工があります。
秋田といえば他にも様々な名物などがあり、
知っている方も多いと思いますが、
実際行かれた方はどのくらいいるでしょうか。
そんな秋田県の角館の桜まつりと桜皮細工についてご紹介いたします。
角館の桜まつりの見どころは?
秋田県仙北市の角館町には、武家屋敷のしだれ桜と全長2㎞にも及ぶ
ソメイヨシノの桜並木が見事なみちのく三大桜名所があります。
武家屋敷の450本あるしだれ桜のうち、なんと162本が
天然記念物に指定されています。
その桜の咲き誇る角館は「桜のまち」とも言われます。
しかも江戸時代から続く風情ある城下町が残っているため、
かつての日本の良さ、まさに「和」が感じられます。
また夜になるとライトアップされたことで、昼間見る桜とは
また違った桜の顔を見ることができます。
角館の桜の時期と行き方は?
角館駅が最寄駅となりますので、角館駅を目指します。
東京から向かうとなるとそれなりに時間がかかります。
・新幹線の場合
東京から角館まで
片道15,850円(乗車券9,030円、特急券6,820円の内訳)
・夜行バスとJRの場合
秋田中央交通・小田急シティバス(片道8,870円)羽後交通(片道8,860円)
秋田駅に着いてから秋田新幹線で約50分角館駅にて下車(2,430円)
・飛行機の場合
羽田から秋田空港まで(期間により運賃に変動あり)
秋田空港からエアポートライナー※要予約(2,600円)
・自家用車の場合
東京から秋田大曲IC下車後、国道105号経由で40分、計約7時間ほどかかります。
※駐車場は桧木内川堤防沿いに桜並木駐車場あり、1台500円。
他には田町山駐車場は角館駅近く(無料 90台)
■桜の時期は?
関東や以南に比べると秋田県はまだ寒さが残るため、
気温差を感じることもあります。
そのため、開催期間は気候などにもよって変動するため、
事前に確認しておく必要があります。
過去の統計からみると、およそ4月中旬に開花し、
下旬から5月にかけて満開になっていきます。
およそその期間に角館桜まつりがおこなわれますので、
4月中旬(20日頃)から5月上旬(ゴールデンウィークの終わる頃)
に開催されると予測できます。
角館の桜皮細工が有名な理由をご紹介。
桜皮細工は安永年間~天明年間(1775~83)頃に、阿仁地方から
技法を伝えられたことから始まり、角館で育まれたものです。
印籠や胴乱などの製作から、のちに博覧会への出品、皇室への献上品
として採用されるなど、次第に商品価値を高めていきました。
桜皮の特質の湿気を避け乾燥を防ぐことから、
喫煙具や茶入れなどに使用されてきました。
山桜の樹皮を使用している面も非常に珍しく、
一族一種の工芸品として誇れるものです。
またこの桜皮細工は山桜と呼ばれる木の皮のみを使っており
(ヤマザクラ・カスミザクラの種類の樹皮のみ)独特の技法で
磨き上げた伝統工芸品の桜皮細工は、まさに日本の宝といえます。
そのため値段もお高いのですが、その性能は確かなもので、
桜皮を存分に活かした総皮製品は永く使える素晴らしいものです。
また現在は茶入れなどにとどまらず、桜皮のアクセサリーや
カフスボタンなどもあり、手ごろな値段で身近に桜皮の質を楽しめます。
まとめ
実は私の父は秋田県出身で、私も秋田には何度か行っています。
しかし観光目的ではなかったため、この素敵な場所を
見ることなく帰ってきてしまったのですが、秋田県そのものも
とても空気がよく素敵な場所だったことを覚えています。
同じ日本でも地域によって雰囲気や空気も全く違うもの。
同じ桜も見る場所で違う顔を見れるものです。
夜間ドライブとして、秋田まで7時間運転して秋田に
一泊するのも楽しそうですし、飛行機なんかはほんの1時間ちょっとで
ついてしまうので、まさにひとっとび。
秋田県に行ったことのない人も計画を立てて
行ってみてはどうでしょうか。