サラリーマンなら毎年ボーナスの時期になると浮足立つものです。
「いくら出るんだろう」とか「あれを買おう」とか、
「もう奥さんに出費先を仕切られている」なんていう人もいるでしょう。
今回はそんなボーナスに関する情報を調べてみました。
意外に知らないボーナスの起源や歴史があるかも知れません。
どうぞ最後までお付き合い下さい。
ボーナス(賞与)とは?
ボーナス(賞与)の起源をたどると古く江戸時代までさかのぼります。
当時は商人の屋敷に奉公として勤める制度がありました。
丁稚奉公や住み込みの制度です。
こうした奉公人たちに夏のお盆と正月の帰郷の折りに
商家の主が持たせた小遣いが賞与の起源と考えられます。
勤続年数(奉公した年月)や働きに応じて小遣いの額も変わった
そうですから、現代の業績賞与などに例えられると思います。
明治時代以降の近代になると、賞与の規定ももっと明確になりました。
明治の初め、今の三菱財閥の祖となった岩崎彌太郎が社員の職務への
奮闘を評価して、各社員の評価を三段階に査定し賞与を支給したそうです。
これが歴史に残る日本の賞与の起源とされています。
こうしてみると、月々に支給されるサラリー(月給)とは別に
仕事の働きぶりを評価査定して支給されるのが賞与と言えそうです。
ボーナスの支給条件と計算方法は?
一般的にボーナスの支給条件は、会社の業績に左右される事がほとんどです。
基本的には、【基本月給 × 何ヶ月】という計算方法ですが、
これに会社の業績や社員個人の成績が反映されるしくみです。
一般のサラリーマンの他、公務員もこの計算式で
賞与の支給額が決まるようです。
公務員の場合の支給条件は、支給対象となる勤務期間に
100%在籍していた場合、その基本給に夏や冬の乗率で計算し、
さらに勤務態度や評価を査定して賞与の金額が決まります。
つまり、対象となる勤務期間内にきちんと在籍していないと
100%の支給条件とはならないのです。
一般の会社の場合、基本給の2~2.5ヶ月分を夏と冬の
2回に支給するというのが通例になっているようです。
しかし、会社の業績によってはこれに上乗せがあったり、
逆に業績が極端に悪いと減額があったりという厳しい結果もあります。
管理職や取締役員ともなると年俸制を導入している会社もあるので、
例えば年収を16分割して2分割ずつを夏・冬に支給という会社もあります。
ボーナスの相場を会社規模などでご紹介。
ボーナスの相場は、原則勤務年数が長いほど多くもらえる仕組みの
会社もあるようですが、昨今の転職事情を考えると、終身雇用の時代は
既に去ったと見てもいいでしょう。
むしろ、業界・業種の事情にボーナスの相場は左右されるようです。
2016年のボーナス相場を見てみると、自動車大手企業が99万円台、
食品業が88万円台、製紙業界が69万円台となっています。
日本は貿易立国であるがゆえに、為替相場に企業の業績が影響されやすく
本業で業績を上げても円高のため輸出損益となってしまうケースがあります。
逆に円安で輸入する原材料や部品が値上がりし、これもまた業績を悪化させる
原因にもあるので、ボーナスと為替相場は密接に連動しているといえるでしょう。
大手企業のボーナスが為替相場の変動に影響されるように、
中小規模の企業は大手企業のあおりを受けるケースもあります。
そして、中小規模の企業であっても独自の販路や部品調達網を持っている
特異な企業は、業績次第では多額のボーナスが支給されます。
例えば、2015年の統計ではグループ会社に橋梁建設などを行う企業が
ボーナスの伸び率で1位になりました。
競合する企業が少ない等の条件はありますが、独自の技術と顧客(自治体)
からの堅調な受注の賜物でしょう。
まとめ
いかがでしょうか。ボーナスというお金にまつわる話題をご紹介しました。
他人のふところは気になるものですが、いかに自分のボーナスを上げるか
(会社の業績にこだわるか)、もう一度考える機会にしてもいいですね。