「6月に結婚式を挙げた花嫁は幸せになれる」とは
欧米で古くから言われる言い伝えです。
それにならって、日本でもジューンブライドを夢見る
カップルは少なくありません。
では、本当にジューンブライドは幸せな結婚生活を送れるのでしょうか。
現実世界の結婚事情を調べてみました。意外な調査結果もあります。
ジューンブライドの離婚率は?
ジューンブライドの離婚率の前に、
ジューンブライド伝説の由来を簡単に説明しましょう。
元々、ヨーロッパから伝わったとされており、ギリシャ神話の女神の名前に
由来する説、農村の繁忙期に結婚式を避けたとする説、ヨーロッパの6月は
日本の梅雨のような気候ではなく、晴れた日が多いから多くの人に祝福して
もらえるという説などがあります。
どれも科学的な要素は感じられません。
単に習慣くらいという印象でしょうか。
欧米の結婚事情と切り離せないのが離婚の問題です。
G8(世界主要国首脳会議)の中の国々の離婚事情を調べた統計があります。
人口1,000人当たりの離婚率を調べた結果、離婚率が高い順に、
ロシア、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、日本、イタリア
という順位だそうです。
ジューンブライド由来の地であるイギリスやドイツといった国々を
個別に調べた結果、EU諸国の中でイギリスはトップの位置にあるそうです。
女性の社会参加が進み、経済的に独立可能な社会事情があるようです。
芸術と博愛の国、フランスは地域にもよりますが、
都市部の離婚率が50%にもなるそうです。
こうした調査結果を見ると、農耕文化から産業革命を経て
工業中心の社会に移行した現代では、ジューンブライドといえども、
必ずしも幸せな結婚生活をおくれていないようです。
ジューンブライドの離婚率を正確に調査した統計はありませんが、
結婚した月と離婚率には因果関係はなさそうです。
ジューンブライド、6月第1日曜日はプロポーズの日です。
離婚というあまりおめでたくない話題だったので、
明るい話題をしましょう。
ジューンブライドとは6月の花嫁の事ですが、この6月にちなんで
「プロポーズの日」というものがあります。
これは、日本独特のものなのですが、ファッションデザイナーの桂由美さんが
1994年に提案したもので、「6月第1日曜日はプロポーズの日」としたそうです。
元々、ブライダル業界の戦略的な要素もあるのですが、
「結婚記念日は覚えていてもプロポーズした日は忘れてしまった」
なんていう彼には6月のプロポーズをそれとなくほのめかしてはどうでしょう。
ジューンブライドは無理だったけど、プロポーズなら、
とOKしてくれるかも知れません。
1990年代までは、プロポーズというと12月の
クリスマスシーズンにロマンティックな雰囲気で、というのが
流行りでしたが、最近のプロポーズ事情はどうなのでしょうか。
結婚情報誌の調査によると、やはり12月のプロポーズは
人気が下降気味で最近はどちらかの誕生日(主に彼女)に
プロポーズをするのがトレンドという事です。
誕生日ならプロポーズ記念日を忘れる心配はなさそうです。
次に人気だったのが「バレンタインデイ」でした。
ちょっと意外な調査結果です。
「バレンタイン」と言えば、女性から愛を告白する日です。
まさか女性からプロポーズをするのでしょうか。
これは、レンタインの習慣を逆手に取る男性側のウラ技のようです。
2月14日に花束を持って彼女の部屋のドアの前でプロポーズという
大胆な演出をして彼女のOKを引き出す戦術です。
チョコレートを用意していたのに、逆に告白されては
女性も驚きと幸福でいっぱいになるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。ジューンブライドと離婚率には因果関係はなく、
各国の社会事情が離婚事情を左右している事がお分かり頂けたと思います。
プロポーズをするにも、勇気と演出が必要な現代。
一生に一度のドラマを劇的な演出で華やかな記念日にしましょう。