小学生のいじめも深刻な世の中です。
もし、自分の子供がいじめの対象になった際の
親の対応はどうしたら良いのでしょうか?
難しいことかもしれませんが、もしこの問題に
当たったら必ず解決したいですよね。
子供に幸せになってほしい、子供が笑顔でいてほしい。
その気持ちは親として当然です。
ではそんな状況に陥ってしまったら、親である私たちは
どう考えてどう対処すべきなのかについてご紹介したいと思います。
小学生のいじめも深刻な現実。
いつの時代もいじめは存在しているものかもしれませんが、
時代の変化とともに、内容や質などが変わってきています。
たとえば、私たちが子供の時代にはみんなが持っていなかった携帯電話も、
今は持っている子が増えてきていますし、そういった子供をとりまく環境も
かなり変わってきています。
便利なSNSも、使い方を間違えるといじめの温床にもなります。
面と向かっての言葉のやりとりではない分、行き違いや勘違いなどが
生じてしまうこともありますし、その場面に大人が介在していないことで
子供だけの間のやりとりが思わぬ方向に進んでしまう事も。
勝手な約束や、お金のからむことなどが生じてしまうと、
子供自身で解決できないことが起きてしまうこともあります。
そして、それらが原因で、事件性のあるいじめに発展する
こともあるのです。
そういった「子供だけの会話」は、時に人の悪口などの
温床になることもあります。
SNSで不特定多数のひとの目にさらしたり、悪口を言う事で
強気になってしまう「人としての弱さ」があるのもまた事実。
そして「仲間外れにされたくない」気持ちが強い故に、
周りが悪口を言い始めたら「そうだよね」と言って
しまうことも珍しくありません。
現に大人の世界で、特に女性の世界にはこの延長がありますし、
そこから抜け出せない人の多さには辟易しますが、それが現実です。
小学生にとって「世界」は学校とお家と習い事などを
している場所などの狭い世界です。
学校などでいじめが発生すると、みんなが右にならえで
一斉にその対象の子を避けたり、いじめたり、無視する傾向にあります。
何を発信していいのか、どう受け止めていいのか、
どのように表現したらいいのかが分からなくなると、
子供の心はどこにも逃げ場がなくなります。
そして、逃げ場がなくなったように感じてしまうと、
もう自分の存在していける場所はないのかもしれないと
絶望的な気持ちにもなります。
たかが子供のいじめ、と思う人もいるかもしれませんが、
子供のいじめだからこそ、加減や逃げ道の選択肢が大人よりも狭いことを
大人は認識しておくべきでしょう。
小学生の子供がいじめの対象になった際の親の対応は?
親は自分の子供がいじめられていると知った場合には、
まずはその気持ちを受容してあげてください。
一人で抱えて苦しかった気持ちを「なんで言わないの!」
「どうして反撃しなかったの!」などと、心配のあまり言いたくなる
気持ちは分かりますが、子供は子供なりに必死に耐えてきたことなので、
まずはその肩から重荷をおろすつもりで関わってあげましょう。
悲しかった、つらかった、寂しかった、こわかった、
許せない気持ちになった、などの気持ちを丁寧にすくいあげて、
言葉にさせてあげる必要があります。
そのあとでも時間は十分あるので、
まずは「どうしたいのか」を考えていきましょう。
誤解を解きたいのならば、その話をする手助けくらいは
してあげてもいいでしょう。
時にいじめが、子供本人が原因となって引き起こされる場合があります。
そんな時には、子供と一緒に「自分に非があるかどうか」を考え、
もし誰かに対して悪い事や傷つけることをしていた場合には、
素直に謝るということができるように助けてあげましょう。
ただし、暴力的なこと、金銭の絡むことに関しては、
大人の介在が必要です。
学校の先生や相手の親との話し合いも必要になることがあります。
一方的に殴られたり搾取されることは、犯罪であるという認識を
もたせてあげることが相手にも必要です。
これを大人がしたら暴行罪、窃盗罪、詐欺罪などになることを
子供はおそらく意識していません。
立派な犯罪であるということ、これを知らないで大人になったとき、
人生を台無しにしてしまいますから、両者のためにも「この現実は罪に問われる」
ことを教える必要もあります。
子供だから法律に守られてはいますが、だからといって
いじめていい話にはなりません。
極端な話、未成年だから殺しても名前は報道されないし
どうでもいい、そんな考えにもつながります。
子供の話を聞き、今後どうしたいかを考えた後、子供が「学校を休みたい」
「学校に行きたくない」と言うこともあるかもしれません。
その場合、無理に行かせる必要性はないでしょう。
大人になると、確かにそれでも仕事をしなければならない時もありますが、
それを子供に押し付けることは現時点で一番大切なことではありません。
優先順位を間違えてしまうと、子供がいつか一人で立ち上がっていくときの
力の出し方が分からなくなります。
自分が受け入れられている、愛されている、親は自分の味方である。
この思いがあることで、私たち人間はつらい荒野の中にも立ち向かって、
そして帰ってこれるのです。
その意識を子供にもってもらうこと。これを第一にして考えてみましょう。
学校以外にも選択肢はいっぱいある。世界はもっと広い。
親もそう考えて対応することで、親も子供も、ストレスが少なく
現実の問題に対面していくことができます。
まとめ
実は私も小学生のころに、いじめにあっていました。
なので子供時代、もっとああいう対応をしてくれれば・・・
なんて思うことはたくさんありました。
私の親は、いじめられる私「も」悪い、と言いました。
確かにそうかもしれませんね。何か問題はあるでしょう。
実際「いじめてやりたい」ような子もいるでしょう。
ここは否定したいところですが否定できないのが事実です。
そんな場合には、子供の何がそうさせているのか、
どうしたら変わるのかも考える必要がありますよね。
大人の世界だって、大人同士「あの人いつも暗いしボソボソ言っててなんか変」
なんて話になれば、基本的に避けていたりしますよね。
それは向こうも改善する必要があるし、こちらがどう対応していくかも
考える必要がある話です。
いじめはどちらにせよ褒められたことでもないし、いいこととは思いません。
もし子供が不条理ないじめにあっている場合には、学校という選択肢を
捨てても構わないと私は思います。
学校は確かに必要なところですが、行かないと死んじゃう
という場所でもありません。
子供がもし本当に追い詰められて生きていくのがつらいくらいに
感じているのであれば、その選択肢は捨てても構わないということです。
本来は、そんな選択をしないで済むように、楽しく過ごせるのが
理想ですが、そうもいかないことがあるのが現実。
まずは自分のお子さんやご家庭が「一番楽しく幸せである」ことに
焦点を合わせてみることも大切なのではないでしょうか。