梅雨どきは天気もはっきりせず、気分もすっきりしないものです。
それどころか人によっては、身体がだるい、頭痛がつづく、
なんだかむくんだような気がする、といった症状を訴える人がいます。
一体、梅雨どきの体調不良の原因は何でしょうか。
そして、対策や解消法はあるのでしょうか。
今回はそうした梅雨どき特有の体調不良対策をご紹介しましょう。
万全の体調で梅雨を乗り切って下さい。
梅雨にだるさを感じる原因は?
天気のすっきりしない梅雨の季節。窓の外は今日も雨。
乾かない洗濯物が部屋の中にだらりと下がっている。
そんな光景を目にするだけでも気分が滅入りそうですが、
実際に梅雨の季節に体調不良を訴える人がいます。
その症状は、身体がだるい、頭痛がするなど様々ありますが、
まず、身体のだるさの原因を探ってみましょう。
梅雨の季節は空気中の湿度が増し、
梅雨前線の影響で低気圧になっています。
実はこの低気圧がくせ者で、気圧が下がると
人の身体の副交感神経が優位に働くようになります。
本来、副交感神経は睡眠中やリラックスしている時に
働くものですから、日中の活動したい時間帯に副交感神経が優位になると、
身体を休ませようとして「だるさ」や「眠気」を感じさせてしまうのです。
また、梅雨の季節特有の気温の寒暖差も身体にとっては
ストレスの原因となります。
ストレスが長く続くと疲労がたまったり、血行が悪くなったりと
これが「だるさ」の原因のひとつになります。
こうした気候の変動を原因としたストレスなどが自律神経の働きを妨げ、
身体の様々な部位に悪影響をもたらすのです。
梅雨に感じるだるさ対策は?
では、気候の変動を原因とする「だるさ」には
どんな対策が有効なのでしょうか。
「だるさ」の原因のひとつに副交感神経が
関係している事は先に述べました。
ここでもう一度、副交感神経と対をなす
交感神経の役割について整理しましょう。
副交感神経:体の緊張をほぐして休ませる神経
人間の身体はこの二つの自律神経がバランス良く働いて、
初めて快調に活動する事が出来ます。
つまり、交感神経と副交感神経のバランスを良い状態に戻せば、
「だるさ」や「頭痛」など梅雨の季節の体調不良を解消する事が
出来るはずです。
では、どうすれば交感神経と副交感神経のバランスを
整える事が出来るのでしょう。例えばこんな方法があります。
■適度な運動
身体に負担をかけない程度に運動する事で交感神経を刺激し、
自律神経のバランスを整えます。
ウォーキングや室内ならストレッチなどがいいでしょう。
ポイントは日中の時間帯に身体を動かす事です。
昼間は活動し、夜は休むという生活のリズムから整えましょう。
■朝食はしっかり食べる
これも基本的な事ですが、活動エネルギーをしっかり摂る事で
日中の活発な動きの元とします。
栄養バランスも考えた朝食メニューを心がけましょう。
■バスタイムでリラックス
時間に追われてシャワーだけで済ませがちですが、
せっかくのバスタイムは心身の緊張をほぐすいい機会です。
のんびり手足を伸ばしてくつろぐ事で
副交感神経に切り替わりやすくなります。
■睡眠時間はしっかり確保する
昼はしっかり活動、夜は休養して身体の疲れをとりましょう。
こうした規則正しい生活で、自律神経の乱れを整え、だるさ対策として下さい。
梅雨の頭痛やむくみ解消法もご紹介。
長雨が続く梅雨には頭痛やむくみに悩まされる女性もいます。
こうした頭痛もまた、気圧変動からくる自律神経の乱れが
原因のひとつと言われています。
頭痛もまた、生活習慣やリズムを整える事が解消法のひとつです。
そして、女性にとって悩ましいのが「むくみ」です。
顔や手足のむくみは血行の悪化やリンパの流れが
悪くなる事が原因とされています。
血行が悪化すると脳に栄養が行き渡りませんから、
結果として頭痛が起こります。
つまり、血行の改善とリンパの流れを良くすれば、
頭痛とむくみがいっぺんに治るはずです。
では、その解消法をご紹介します。
■筋トレ
筋肉には身体を動かす以外に血行を促進する
ポンプの役割もあります。
ふくらはぎや太ももなど比較的大きな筋肉を使う事で
血行とリンパの流れを促進しましょう。
■ストレッチ
長雨で室内にこもりがちになると、身体の関節が硬くなり
その周りの筋肉も硬直します。これをほぐしてあげましょう。
例えば、寝る前の10分程でもふくらはぎを揉んだり
膝のうらを伸ばしたり、足指を閉じたり開いたりするだけでも、
足の血行やリンパの流れが促進されむくみ解消につながります。
■足ツボを刺激
リンパの流れや身体に溜った余分な水分を排出させるツボがあります。
そこを刺激してみましょう。
足の内側、くるぶしの後斜め下、かかとの内面で内くるぶしと
かかとのほぼ真ん中を手の親指で押します。
もうひとつのツボです。足の裏の土踏まずのやや上の中央で
足の指を曲げたときにへこむ場所があります。
ここは足の疲労にも効くツボです。
これらのツボを風呂上りの血行が良いタイミングで刺激して下さい。
翌朝にはむくみが解消されているはずです。
まとめ
いかがでしょう。今回は梅雨の季節に悩ましい、
だるさや頭痛、むくみの解消法をご紹介しました。
長雨や気温差で体調を崩しやすい季節ですが、
生活リズムを整え夏を迎えましょう。