お中元に暑中見舞い、残暑見舞いと日本の夏には
贈答品や挨拶状などの習慣がいくつかあります。
時節の挨拶や贈り物に関するマナーは悩ましいものです。
今回はそうした暑中見舞いに関する贈り物について調べてみました。
暑中見舞いに贈り物は必要?
まず、暑中見舞いに贈り物は必要なのでしょうか?
お中元、暑中見舞い、残暑見舞いの違いから考えてみましょう。
まず、お中元は7月の初旬から中旬にかけて、
つまり、旧暦のお盆の行事として行われています。
暑中見舞いはというと、大暑から立秋までの期間に贈るのが習慣です。
そして、残暑見舞いは立秋以降に贈るのが習わしですから、
単に贈る時期が違うだけと言えそうです。
時期だけの違いなら、暑中見舞いにも
贈り物をしても全く問題はありません。
ただし、お中元、暑中見舞い、残暑見舞いと同じ相手に
3回も贈り物をする必要はなく、夏の時期の挨拶として
1度は贈り物をし、後は挨拶状を書くのがマナーとして良いでしょう。
暑中見舞いの贈り物のマナーは?
暑中見舞いの贈り物のマナーとして気をつけたいのは、まず時期です。
一般に暑中見舞いは二十四節季の大暑から立秋までと
されていますが、地方によっては土用から立秋、小暑から立秋、
梅雨明けから立秋と違いがあるのです。
ですから、配送期間も考慮して贈る相手の
地域性も頭に入れておきましょう。
時期を逃すと残暑見舞いとなってしまい、失礼にあたります。
贈る品物選びにもマナーが必要です。
暑い時期ですから、生ものは当然避けて季節感のある食べ物、
例えば涼しそうなゼリーや清涼飲料、ビールなどもいいかもしれません。
個人のお宅に贈るなら、冷蔵品でも構いませんが、会社へ贈る場合には
冷蔵品ではなく、常温で保存が出来るものがいいでしょう。
会社に贈答品を入れる冷蔵庫がない場合を考えておきます。
品物選びに困ったら、ギフト券や商品券も良い選択肢でしょう。
最近では受け取った相手が品物を選べるカタログギフトもあるので、
相手に失礼のない範囲で便利なシステムを利用しましょう。
暑中見舞いに喜ばれるギフトや相場をご紹介。
暑中見舞いに限らず、贈り物をする際に気を遣うのが
品物と相場(値段)です。
上司や親せき、友人など様々な人間関係から贈る品を決めたり、
値段で悩んだりと頭の痛い問題です。
品物で困ったら、先のカタログギフトを利用するのも良いですが、
お世話になった人に直接渡す方がより礼儀にかない、誠意も伝わります。
最近の暑中見舞い・お中元の贈り物のトレンドは、定番のお菓子(ゼリー類)や
ビールといった酒類、ご当地グルメがランキングされているようです。
ただ、こうした食べ物は好き嫌いがあるので、
事前に贈り先の好みをリサーチしておく必要があります。
贈り物の相場ですが、3,000円から5,000円くらいが相場のようです。
仕事上の上司であったり目上の方に贈る場合は
5,000円くらいの品物が良いかも知れません。
受け取った方が恐縮してしまうような高価なものは
かえって失礼になるので注意して下さい。
まとめ
贈り物をするという事は、日頃のお世話に感謝し、人間関係を円滑に
するとともに、お互いの健康や今後の発展を祈る気持ちの表れです。
夏の暑い時期を互いに訪問する事で、無病息災を願い
互いに感謝しあう伝統行事です。
また、普段顔を合わせる機会のない人に会う
絶好のチャンスではないでしょうか。
旧友や恩師などと久しぶりに会い、
昔話に花を咲かせるのもいいかも知れません。
暑中見舞いに限らず、人の縁を大事にしたいものです。