中学生にもなると、読書感想文くらい自分で書けるように
なってほしいと思うものですが、自分で考えて文章を書く作業というのは
思うよりもなかなかに難しいもの。
子供が本選びや書き方に悩んだ時、親ができることはなんでしょうか。
中学生にとっておすすめできる本選びや、どのように書いたら
いいのかを調べてみましたので、読書感想文に毎年困っているお子さんを
お持ちの方は是非読んでいってください。
中学生の読書感想文におすすめの本は?
読書感想文を書こうと思った時に大切なのは、
自分自身がその本に興味を持ち共感できるということ。
例えば
・主人公が自分と同じ中学生である
・主人公が自分と同じ部活をしている
などの内容であれば、自分自身を主人公に投影しやすく
楽しく読み進められます。
またその時に子供の興味のある分野がはっきりしている場合には、
関連した本などが良いでしょう。
例えば動物が好きで興味のある子には、動物と人間の関係を
描いた本であったり、植物に興味のある子には、植物を専門にした本、
たとえばフィトセラピスト(植物療法)の本であるとか
難しいかもしれませんが、子供にとって一番大切なのは「興味」があること。
大人が勝手に子供の可能性を縮めてしまわないようにしましょう。
他にも伝記・ミステリー・サスペンス・推理小説・ノンフィクションなど
様々な本があります。子供が楽しく最後まで読み進められるものが一番いいでしょう。
また読書がどうしても苦手で・・・という子供には、
今は小説から漫画、小説から実写化などしているものもあります。
そういったものを助け舟として用意しつつ、内容理解を深め、
読むストレスを軽減することもできます。
中学生の読書感想文で役立つ書き方のコツをご紹介
小学生から中学生になっての読書感想文の大きな違いは、小学生の頃は
ただただあらすじを書いて、感想をつけたしたようなものですが
中学生にもなるとそれだけでは深みに欠けてしまいます。
参考として、中学生の読書感想文のコンクールに入賞した人などの
文章を読んでみると参考になりますが、具体的にどういう文章の組み立て方
をすればいいかを説明します。
当たり前ですが、読み手にとって重要なのが「わかりやすさ」です。
小学生の時には読み手の事を気にしなかったかもしれませんが、
中学生にもなれば読み手を意識することが大切になってきます。
そこで【いつ・どこで・誰と・誰が・何をして・どうなった】という
5つをしっかり説明することが重要になります。
おおまかなあらすじを書く時には引用も良いのですが、
まずは自分がこの5つを意識して自分なりにまとめることで、
子供の理解度が深まることもできますし、説明する力をつけることができます。
この5つをまとめたものを「あらすじ」として使った後は、感想の部分になります。
感想を書くときには、まず自分が印象に残ったものをメモしておきましょう。
メモをして残しておくことで、必ず書きたかったことを漏らさず書くことができます。
読書をしている間に「へぇ、そうなんだ!」「知らなかった!」
「このセリフは感動した」などをメモしておきます。
読み終わってすぐに感想を書こうとしても、散文になってしまうことがありますが
メモをしておくことで、自分が何を書きたかったかを客観的にみることができます。
そしてそのメモをもとに、文章を構築していくとあっという間に
読書感想文ができあがります。
また書くときには「です・ます調」に統一するとなお良いでしょう。
まとめ
中学生にもなるとある程度しっかりした文章を求められます。
小学生と同じようなつくりでは幼稚っぽさが残るので、
やはりもうワンランク上を目指したいもの。
親の手はだいぶ離れて書くことができますが、それでも苦手な子にとっては
どうしたらいいかわからなくなるもの。
「どうしたらいいかわからない」と言われたら、あまり親が手伝いすぎない
程度にどうすればいいのかを教えてあげられるといいですね。