ひな祭りの雛人形を片付ける時期が遅いと
婚期を逃すなどよく聞きますね。
そんな真偽の程はいかほどなのでしょうか。
ということで、雛人形を飾る時期・片付ける方法、
そして雛人形を片付ける時期にまつわる言い伝え等をご紹介していきます。
ひな祭りの雛人形を飾る時期はいつからいつまで？
ひな祭りの雛人形は飾る時期と片付ける時期が決まっていて、
飾り始めるのは立春(節分の翌日)から2月中旬の期間がベストだそうです。
とはいえ、ひな祭りを旧暦の4月に行う地方や、新暦の3月で出して旧暦まで
雛人形を飾る所もありますので、地方の習慣を事前に確認しておくと良いでしょう。
雛人形を飾る時期の覚え方として、節分の追儺(おにやらい)の豆まきで
厄を祓い清めを終えて春が訪れ、お雛様を飾ると覚えておくと良いかと思います。
そして雛人形を片付ける時期は、3月3日を過ぎれば片付ける所が
ほとんどだと思いますが、一概には言えず、旧暦まで飾る地域もあります。
ですので目安を2週間とし、新暦なら3月(旧暦なら4月)中旬頃までの
天気の良い晴天の日(大安吉日を選ばずともよい)を選び収納するとベストです。
なお、ひな祭りなどの節句は季節の節目なので、
節目を越えて出しておくのは良い事ではありません。
ひな祭りの雛人形の上手な片付け方
雛人形によっては、下記で綴る方法とは異なる扱いが
必要な場合もありますので、この記事は参考として
取り扱い説明書をみながら収納すると良いと思います。
*雛人形の収納時の注意点については、説明書だけでなく、
事前に買ったお店で確認しておきましょう。
【片付け方】
■頭や手足には、できるだけ手で触れないように気をつけて、
毛ばたきで埃を丁寧に取り除きます(道具類もお掃除すること)。
■埃がかぶらないように、お人形全体を紙で包みます。
■箱の出し入れの際、人形が収納箱の中で動いて傷つくことを避ける為、
収納箱と人形の隙間に*緩衝材を詰める。
*緩衝材は自然素材の紙(柔らかく丸めた新聞紙も可)がベストです
■高温(特に*湿気)・*紫外線に気をつける
*湿気は黄ばみだけでなく、カビや害虫を発生させる環境を作り出します。
*紫外線は変色の元になります。
【収納容器】
収納は雛人形に桐箱が付属していたら、その桐箱を使用するのが良いでしょう。
【収納条件】
収納は乾燥している晴れの日に、風通しの良い場所で行いましょう。
ひな祭りの雛人形を早く片付けないと婚期を逃すは本当か？
ひな祭りの雛人形をすぐに片付けないと婚期が遅れるという説は
諸説がありますので、その説を簡単に紹介します。
■厄が戻ってこないようにするため
厄を代わりに受けてくれた雛人形をいつまでも飾っておくと
厄が戻ってきてしまうという説。
■花嫁修業の１つ
*雛人形を片付けないままだと、片付けができない人に見られ、
嫁の貰い手がなくなるという「しつけ」からくる説。
*昔は「片付けも満足にできないようでは良い女性(良いお嫁さん)になれません。
お雛様をはやく片付けなくてはお嫁に行き遅れます」と言ってしつけたという説。
■早く嫁げるようにとの願掛け
現在は晩婚化していて未婚の女性も多くいます。
しかし昔は、結婚するのが当然で、
若いうちに結婚するのが良いとされていた時代です。
つまり「早く片付ける=早く嫁に行き片付く」という説。
とはいえ、とある老舗の人形店のホームページには
この諸説は根拠がない、すなわち俗説・迷信だと記載されるので
気にしすぎも良くありませんね。
まとめ
雛人形を飾る時期や片付け方、さらに婚期云々の説についてでした。
ぜひ、これらの知識もお子様に楽しく伝えつつ、ひな祭りを楽しみたいですね。
