小学生の低学年の読書感想文となると、
やはり親の手伝いが必要になる子が多いですね。
まだ生まれてきて6,7年、その間で言葉を「話し」「読んで」「書ける」
ようになるのはとても大変なこと。
本を読んで感じたこと・思ったことを文字にして人に伝える読書感想文は
とても高度なことでしょう。大人になると当たり前のように文章を書いているので
つい忘れがちですが、最初はやはり、難しかったものです。
では親は一体どのようにして読書感想文を書くことのサポートをしたらいいのでしょうか。
今回は本の選び方や書く時のコツを紹介いたします。
読書感想文を書く際の小学生、低学年の本選びは?
小学校低学年というと、まだ読書感想文を書けるだけの国語力が
備わっている子の方が少ないかもしれません。
しかしきちんと「感じる力」はあります。
本を読んで感じたことを言葉にするまでがまだ大変なだけ。
本人の言葉を引き出すためには【自分が読みたいと思った本】を選ぶことが大切。
一緒に本屋さんや図書館などに行って、どんな本なら読みたいか、
どれが気になるのか自由に選ばせます。親が子供の感性を大切にしてあげましょう。
また、読んでイメージがつきやすく、子供がストレスなく読める絵本が最適。
繰り返し読めることで子供独特の見かたや解釈の仕方が発見できるかもしれません。
小学生、低学年の読書感想文の書き方のコツをご紹介。
まずは読むことから始めますが、内容理解のために、
本人に音読させてみると良いでしょう。
音読して最後まで読めたらほめてあげましょう。
本を読むことにさらに積極的になってもらえるチャンスです。
音読が終わったあと、口頭でいくつか質問してみます。
1・なぜこの本を選んだの
2・この本で一番好きなところはどこ
3・どうしてそれが好きなの
4・読んでどんな気持ちになった
5・本を読んでこれから自分はどうしたらいいと思ったか
このようにいくつかの質問を親は用意して聞いておきます。
次に答えた後、さきほどの言葉を文字に起こしていきます。
(親も忘れないようにメモしていても良いと思います)
実はしゃべる言葉は普通なのに、文面にしてみると
急に的外れな事を書いてしまうことがあります。
国語の宿題で「さくらが○○おちてきた」の○○に当てはまる言葉を
左からえらびましょう、という宿題で「ずんずん・ひらひら・しとしと・コンコン」
から選ぶ時に口頭で聞いてみると分かっているのに、文字になると迷ったり
間違えてしまうことがあります。
文字からのイメージが十分に浮かばない、文字と言葉が上手にリンクしていないことが
原因ですが、言葉として音声にだすことで正確につかむことができます。
言葉にして書き出すことを口述筆記といいますが、これをすることで
文章を書く力がぐんとアップしていきます。
書くときには「私は」などの主語をつけて誰が何を感じたのか
ということをハッキリさせておきましょう。
人に伝えるためには主語・述語・動詞などがハッキリしていることが大切です。
出来上がりが完璧でなくても褒めてあげましょう。
自分の言葉でやりきった。このことが本人の自信になります。
間違っても親の感想を書かないようにしましょう。
まとめ
子供によっては自分で書いた文章が「正しいのか」
不安になる子もいるでしょう。
文章を書くことは慣れでもありますが、
人から褒められたり認められることも必要です。
読書感想文を一枚書くだけでも子供にとっては大変な作業。
終わったら存分にほめてあげてください。
自信になれば今後、読書や国語そのものが好きになっていけるでしょう。
親も根気よく付き合わなければならないので疲れますが、
急かしたり責めたり呆れたりしないように
できるだけ積極的な言葉がけができれば良いですね。