夏はビールの美味しい季節です。
昼の猛暑から解放されて冷えたジョッキで飲み干すビールは格別な味です。
しかし、意外にもビアガーデンで熱中症にかかる人が増えています。
一体、その原因はどこにあるのでしょうか。
今回はビアガーデンでの熱中症とその予防、対策や熱中症の
応急処置などをご紹介しましょう。
ビアガーデンで熱中症になる原因は?
熱中症は一般的には、熱によって身体の様々な調節機能に
不調をきたす症状です。
代表的な症状としては、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりする
ことで起こる、めまいや頭痛、けいれん、意識障害などがあります。
ビールはほとんどが水分ですから、体内の水分バランスが
崩れる様な事はなさそうに見えます。
実はこれが誤解の元なのですが、ビールには利尿作用があるため飲むほどに
トイレに行きたくなり、トイレで体内の水分が尿として排出されます。
さらに、ビールに含まれるアルコールを分解するために体内で大量の水分が
消費され、結果、体内の水分バランスが崩れてしまうのです。
こうして脱水症状になってしまうのですが、困った事にアルコールによる
酔いで自身が脱水症状を起こしている事に気が付かないケースが危険なのです。
また、ビアガーデンならではの原因もあります。
熱中症が引き起こす脱水症状は身体による原因と環境による
原因のふたつがあります。
身体の中で水分バランスが崩れるケースと環境(気温)によって
脱水症状を起こす事もあるのです。
ビアガーデンという屋外の気温の高い場所に長時間いる事で
身体の水分バランスが崩れてしまい、ビールによる脱水症状に拍車を
かけてしまうという最悪の組み合わせです。
ビアガーデンで熱中症にならないための予防・対策は?
では、どうしたらビアガーデンで熱中症にならずに済むのでしょうか。
予防策として気を付けたいのは、まず体調管理です。
暑い時期は夏バテしやすく、体調をくずしがちです。
「暑気払いだ」といってビアガーデンに繰り出したのはいいが、
実は自分で知らないうちに夏バテになっていてそのまま熱中症となりかねません。
アルコールを摂取する時は体調の変化に気を遣いましょう。
予防策として第二は気温です。
ビアガーデンは屋外ですから時間帯によっては直射日光に
さらされる事もあります。
そうした場所でアルコールを飲んでいると気付かぬうちに気温が上昇し、
それがアルコールの脱水症状と相まって熱中症になりかねません。
パラソルなど日陰でビールを飲むようにしましょう。
ビールとともに楽しむおつまみで熱中症を予防する事も出来ます。
体温を下げる効果があるトマトやきゅうりは水分の補給も出来て一石二鳥です。
ビールのお供の定番、枝豆にはアルコールの分解を助ける役割が
あるので、これも効果的です。
熱中症の初期症状にも注意しましょう。
頭痛やめまい、吐き気がしたら熱中症の疑いがあります。
早めに対策を講じて下さい。
ビアガーデンで熱中症になってしまった時の応急処置をご紹介。
では、ビアガーデンで熱中症になってしまった時は
どうすればいいのでしょうか。
その時に備えて応急処置をご紹介しておきます。
めまいや吐き気、頭痛がしたらまず、涼しい場所を移動して下さい。
そのままビールを飲み続ける事は厳禁です。
体温を下げるために、腋の下や首など太い血管が
通っている所を冷やしましょう。
濡れタオルや氷があれば袋に入れて体温調節をしましょう。
衣類の襟やボタンを外して楽にしたり体に風を当てても効果があります。
そして、意識があれば水分を摂って下さい。経口補水液があれば最適ですが、
なければ塩分を含んだスポーツドリンクでも構いません。
意識がないなど重症と判断したら迷わず医師に相談しましょう。
熱中症といえど命取りになるケースもあります。
まとめ
今回はビアガーデンの楽しみに潜む、
熱中症の予防と対策をご紹介しました。
くれぐれも飲み過ぎや熱中症に気を付けて
夏のビアガーデンを満喫して下さいね。